世の中には沢山の記念日があり、「えっ?」と思うような記念日を知ることもあります。
私は毎日車に乗るのですが、一日の最初にエンジンを点けると、カーナビが「今日は〇〇の日です」と教えてくれますが、これが中々笑えるものもあったりします。
さて、本題に戻りたいと思います。
「この味いいね」と君が言ったから 7月6日はサラダ記念日
これは、1987年に歌人である俵万智(たわらまち)さんが発表した歌集「サラダ記念日」の中にある一首です。
なんだか素敵な光景が目に浮かんできますね。こんな感性を持っていたら、そこに広がる愛に囲まれながら、毎日が楽しく過ごせるでしょうね。とっても素敵です。
では、この短歌を書いた俵万智さんや「サラダ記念日」について、少しだけお伝えしたいと思います。
「サラダ記念日」とは
「サラダ記念日」は俵万智さんの第一歌集であり、河出書房新社から、1987年5月8日に初版が発行されました。
出版されるや280万部のベストセラーとなり、1987年度ベストセラーランキングでも第1位となりました。ちなみに初版の発行部数は8,000部もあったそうです。
また、「サラダ記念日」のほかにも第32回角川短歌賞を受賞した「八月の朝」などを含む434首を収録し、現代短歌の先駆けとなりました。後に、この歌集を原作としたドラマが制作されるなど、当時は一大ブームとなる程の人気があったようです。
著者「俵万智」さんについて
俵万智(たわらまち)1962年12月31日に大阪府北河内郡門真町(現・門真市)にて誕生された、日本の歌人です。その後、同府四條畷市、福井県武生市(現・越前市)に移り育ちました。
出身校は、福井県立藤島高等学校に入学し、指定校推薦で早稲田大学第一文学部に入学、日本文学専修に進級しました。
在学中に心の花を主宰している佐々木幸綱に師事し短歌の世界に入ったそうです。
なお、大学時代は「アナウンス研究会」にも入っていたそうです。
1985年(昭和60年)に大学を卒業すると、神奈川県立橋本高等学校の国語教員として働きながら発表した『野球ゲーム』で第31回角川短歌賞次席となり、翌年に『八月の朝』で第32回角川短歌賞を受賞。
そして、1987年(昭和62年)発行の第一歌集『サラダ記念日』は歌集としては異例の大ベストセラーとなって社会現象を引き起こしました。
俵万智さんの公式ホームページは 「俵万智のチョコレートBOX」
主な受賞歴
- 角川短歌賞(1986年)
- 現代歌人協会賞(1988年)
- 紫式部文学賞(2003年)
- 若山牧水賞(2006年)
- 迢空賞(2021年)
- 朝日賞(2022年)
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