日本のしきたり

ライフスタイルが欧米化する中、古くからある日本の美しい伝統や文化を忘れがちな現代人にとって、「しきたり」を学び、実施する事は日本人としての文化継承であり、誇りを取り戻すきっかけとなると思います。
国際化する中で、海外へ行く機会や海外で仕事をする事も多くなってきたと思います。
出向いた先で日本の文化について説明できる人が何人いるでしょうか?

ここでは、そんな方々に少しでもお役に立てればと思い、独自にまとめてみました。
日頃の生活を充実させ、豊かな暮らしの手助けになればと思っています。

「しきたり」とは?

どこの国も、どんな民族も独自の「しきたり」をもっているものです。しきたりとは、それまで行い続けている習慣や習わしであり、その民族が暮らす土地、気候風土に根ざして、歴史が培ったものです。

 四方を海に囲まれた日本では、ヨーロッパーの様な陸続きによる数多くの民族が交流する事はなく、非常に独自性の強い「しきたり」を育んできました。 もちろん、他の国との交流が無かったわけではなく、有史以前より朝鮮半島や中国大陸との往来による影響は日本の「しきたり」を生む大きな役割をはたしています。

特に、農耕民族としての文明を発展させる稲作も海を渡り伝えられたものです。

春には種をまき、秋には収穫するという農耕生活には、自然と密着し共存する姿勢が伺えます。その結果自然に対して感謝する気持ちが生まれ育ってきました。

これが、自然崇拝であり、いつも人間の味方をするとは限らない自然に対して、種まきの前には太陽の恵みを祈り、秋に収穫が得られれば感謝したのです。

自然に感謝し祈りを捧げるのは、そこに対象物としての神を見出そうとする意図があるからです。日本では八百万(やおろず)の神とういうように、「田の神」「水の神」或いは、農作物にとって害にもなりかねない、「風」「雷」等、万物に神が宿るという信仰心が生まれました。

しかし、古くからのこうした流れも『仏教』の伝来により様変わりしてきました。

それは、万物に神が宿ると信じていた日本人にとって、「仏」の加護を受けることに代わるということでありました。

しかし、飛鳥時代に聖徳太子などが仏教を受容することを決めたことにより、仏も加護をうけるために敬い、祈る対象物になりました。 こうした神仏を混交させたことにより、農耕生活にかかわる行事だけではなく、人生の節目節目で行う通過儀礼にも神仏混交の影響が色濃く残り、儀礼のしきたりや儀式の作法に、その姿がみれます。

やがて、神仏の加護を日本人は 『福』 という言葉で表わし始めました。

”福を招く”、”福を呼ぶ” というのが儀礼・儀式の目的の一つとなり、加護を受けられない場合を 『厄』 とよび、厄落としという儀式が、しきたりとなりました。

儀式や儀礼は生活に密着しており、そこには作法が生まれ、儀式を行う手順や必要な道具、祈りの捧げ方など、それら全てに格調をもたせる事で、祈りが通じ、福も得やすいと考えられています。

 儀式から生まれた作法は、日常生活の場にも広がり、作法に反することを禁忌とし、縁起がいいとか悪いとかの行動基準にまで、神仏の加護から見放されるとういう発想から、「立ち居振る舞い」などの作法が生まれました。

そんな様々な「しきたり」は、四季のある美しい日本において「年中行事」として今も残されています。
全てを把握する事は難しいものの、最低限知っておくことは日本人として大切なことだと思います。

1月(睦月:むつき)の行事

1元旦、年賀状、初詣16初閻魔(はつえんま)、藪入り
2初夢、書初め、だるま市17
318発観音
419
520
6小寒21大寒、初大師、初庚申(はつこうしん)
7人日(じんじつ)、七草22
8初薬師、十日えびす(京都)23
924初地蔵
10十日えびす(大阪)25初天神
11鏡開き26
1227
1328初不動
1429
15小正月、左義長(さぎちょう)、なまはげ30
31

2月(如月:きさらぎ)の行事

1                   16
217祈年祭り
3節分(せつぶん)18
4立春(りっしゅん)19雨水(うすい)
5さっぽろ雪まつり20                  
621
722
8事始め、針供養23
924
1025梅花祭(京都・北野天満宮)
11建国記念日26
12初牛27
1328
14バレンタインデー29閏日(うるうび)※4年に1度
15                 


3月(弥生:やよい)の行事

1                   16                  
217彼岸(ひがん)の入り
3ひな祭り18
419春社
5啓蟄(けいちつ)20春分
621
722
8事始め、針供養23彼岸の明け
924
1025
1126
12お水取り(奈良・東大寺)27
1328
14ホワイトデー29
15涅槃会(ねはんえ)30花会式(奈良・薬師寺)
31

4月(卯月:うづき)の行事

1花見のころ              16                  
2強飯式(ごうはんしき:日光・輪王寺)17
318
4清明(せいめい)19
520穀雨(こくう)
621壬生狂言(みぶきょうげん)
722
8花祭り23
924
10けんか祭り(新潟:天津神社)25
1126
1227
13十三参り28
1429
1530潮干狩り


5月(皐月:さつき)の行事

1                   16出雲大社大祭(島根)        
2八十八夜17三社祭(東京・浅草神社)
3博多どんたく18
419うちわまき(奈良・唐招提寺)
5立夏、端午の節句20
621小満(しょうまん)
722
823
924
10神田明神祭(東京・神田明神)25
11鵜飼(うかい)が始まる頃26
1227
1328
1429
15葵(あおい)祭り(京都)30


6月(水無月:みなつき)の行事

1衣替え                16                  
2金沢百万石祭り(石川)17
318
419
5芒種(ぼうしゅ)20
621夏至(げし)
7山王祭(東京・日枝神社)22
823
9浅草鳥越まつり(東京・鳥越神社)24
10入梅(にゅうばい)25
1126
1227
1328
1429
1530夏越の祓え(なごしのはらえ)


7月(文月:ふみつき)の行事

1山開き                16十王詣               
2半夏生(はんげしょう)17祇園祭(京都・八坂神社)
318
419
520
6朝顔市(東京・入谷鬼子母神)21
7小暑、七夕22
823大暑(たいしょ)
9ほおずき市(東京・浅草寺)24天神祭(大阪・大阪天満宮)
10四万六千日25
1126
1227
1328隅田川花火大会(東京)
1429
15中元30
31

8月(葉月:はづき)の行事

1八朔(はっさく)           16五山の送り火(京都)        
2青森ねぶた祭り(青森)17
3竿灯(かんとう)祭(秋田)18
419
5花笠祭(山形)20
6仙台七夕祭(宮城)21
722
8立秋23処暑(しょしょ)
924地蔵盆
1025
1126
12阿波踊り(徳島)27
13お盆28
1429
15盆踊り30
31

9月(長月:ながつき)の行事

1二百十日(にひゃくとおか)      16流鏑馬(やぶさめ)神事(鎌倉・鶴岡八幡宮
217
318
419
520彼岸の入り
621秋社(しゅうしゃ)
722
8白露(はくろ)23秋分(しゅうぶん)
9重陽(ちょうよう)の節句24
1025十五夜
11二百二十日(にひゃくはつか)26彼岸の明け
1227
1328
1429
15岸和田だんじり祭(大阪)30


10月(神無月:かんなづき)の行事

1衣替え                16                  
217
318菊供養(東京・浅草寺)
419べったら市(東京)
520恵比須講(えびすこう)
621
722鞍馬の火祭(京都)、時代祭(京都:平安神宮)
823十三夜
9寒露・長崎くんち(長崎)24霜降(そうこう)
1025
11金刀比羅宮大祭(ことひらぐうたいさい:香川)26
12牛祭(京都:広隆寺)27
13御会式(おえしき)28
1429
15神嘗祭(かんなめさい:三重・伊勢神宮)30紅葉狩り 
31

11月(霜月:しもつき)の行事

1顔見世                16                  
2唐津くんち(佐賀)17
318
419十日夜(とうかんや)
520
621
722
8立冬23小雪、二の酉、新嘗祭(にいなめさい:三重・伊勢神宮
924
1025
1126
12嵐山紅葉祭り(京都27
13亥の子の祝い28報恩講
1429
15七五三30
31

12月(師走:しわす)の行事

1                   16念仏の口止め             
217羽子板市(東京・浅草寺)
318納めの観音
419
5納めの水天宮20
621納めの大師
7大雪(たいせつ)22冬至(とうじ)
8事納め・針供養23
924納めの地蔵
1025クリスマス、納めの天神
1126
1227
13すす払い、歳暮、正月事始め28納めの不動
1429
15世田谷ボロ市(東京)30
31大晦日

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